■「何もかもよりメトロセクシュアルに」

 AFPの取材に応じた同イベントのディラン・ジョーンズ(Dylan Jones)会長は、男性ファッションの「目覚め」について、「情熱が…期待を大きく上回りました」と語った。「今の若い男性たちは、これまでの世代に比べてファッションへの関心が高いのです」「買い物客としてもより洗練されていますし、ショッピングの仕方も女性並みです」

 ジョーンズ会長の見方は、数字にも表れている。昨年メンズウエアは世界全体で4400億ドル(約54兆円)という売り上げを誇り、前年に比べて4.5%増となった。これに対しウイメンズウエアは5870億ドル(約72兆円)で、前年比は3.7%増にとどまった。

 市場調査会社ミンテル(Mintel)によると、昨年第4四半期に、英国の16~24歳男性層では女性の同年代層と同じように、その半数が少なくとも1着以上服を買ったとしている。

 中には、いずれメンズファッションがこれまでは絶対に考えられなかった、ウィメンズをしのぐ日が来ると信じている人もいる。

 あるフリーのファッションデザイナーはAFPに対し、「そう思いますね、絶対に」と断言した。「男性は自己表現を強めています、色もずっと大胆ですし、フォルムも実験的です。需要が変わりつつありますね」

 英誌「ボンド(Bond)」のファッション専門家、ジョナス・オリヴァー(Jonas Oliver)氏も、「何もかもものすごく変わってきて、よりメトロセクシュアルになっています」と指摘している。「自分のスタイルさえ持っていれば、どこへでも行けるのです」

「ヒズ・ネーム・イズ・ファッション(His Name Is Fashion)」というブログを運営するゲラント・ドノヴァン(Geraint Donovan)さんは、さらに面白くなるのはこれからだと信じている。「ウィメンズウエアでは、もうほぼ全てやり切っています」「ショッキングなものはもう本当に何も残されていません。でもメンズファッションなら、できることはまだたくさんあります」(c)AFP/Jacques KLOPP