中国の科学者 中国北部の早期アワ栽培集団の現地起源を解明

10月24日 14:10


炭化アワ粒(左)、復元された陶器(右上)、石刀(右下)=2026年10月20日提供(c)CGTN Japanese


【10月24日 CGTN Japanese】北京大学生物医学先端イノベーションセンターの黄岩誼・龐玉宏両氏の研究チームと北京大学考古文博学院の趙朝洪教授と呉小紅教授の各チーム、ならびに関連する文化財考古機関の共同研究者らは共同チームを結成し、北京の東胡林遺跡、ならびに河北省張家口の鄧槽溝梁遺跡と四台遺跡から出土した古代人7個体の全ゲノム解析を実施しました。研究チームはさらに炭素14年代測定と安定同位体のデータを組み合わせることで、約1万1000年前から7300年前にかけての人類集団の遺伝の継続と交流の歴史を明らかにしました。この結果は、該当地域における早期アワ栽培集団の地元での発生と発達の研究に、きわめて重要なデータの裏付けを提供するものです。この研究成果は近日、国際学術誌の「サイエンス・アドバンセズ」に掲載されました。

研究者が東胡林遺跡の古代人の3体の遺骸を分析したところ、3体には極めて緊密な遺伝的なつながりがあることが分かりました。さらに、同時代の黒龍江(アムール川)流域の狩猟採集集団とも近い遺伝的関係にあることが判明しました。これにより、完新世初期に属する約1万1000年前の東アジア北部内陸部の人類集団の間に深層の祖先のつながりが存在したことが示されました。 

さらに比較したところ、鄧槽溝梁と四台の人々は東胡林の人々と遺伝面で非常に近く、ともに東アジア北部内陸部の一つの遺伝的分岐に属することが明らかになりました。うち鄧槽溝梁の人々は東胡林と最も密接につながる祖先の遺伝子を保持しており、外来の遺伝要素の顕著な混入は確認されませんでした。このことは、この地域の遺伝が3000年以上継続したことを意味します。

それ以外にも東胡林関連の祖先集団はバイカル湖地区やモンゴル地区の初期狩猟採集集団の形成に関与していたことが研究により明らかになりました。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News