米CDC、エボラ出血熱大流行の可能性に危機感示す 隔離・治療レベルが「不十分」なら

06月06日 13:07


コンゴ民主共和国東部ブニアにあるエリキヤ診療所のエボラ治療センターで、エボラ患者の病室に入る準備をする国境なき医師団(MSF)の職員(2026年6月5日撮影)。(c)GLODY MURHABAZI/AFP


【6月6日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は5日、エボラ出血熱の流行について、強力な公衆衛生上の介入を行わなければ、2014年の西アフリカでの大流行の規模に匹敵する可能性があるという予測モデルを引用し、強い危機感を示した。

当時の大流行では、症例が2万8000件以上あり、1万1000人が死亡した。

CDCの予測・発生分析センターのディレクターを務めるジェイソン・アッシャー氏は、記者会見で「その規模は十分にあり得る」と述べた。

この予測は、5日に公開された「罹患(りかん)率・死亡率週報」の資料の一部として示された。

報告書は「より多くの割合の患者が特定され、隔離され、治療を受ければ」最悪の結果は回避できるとしたものの、「この発生を制御するための公衆衛生対応は、2014~2016年の西アフリカでのエボラ発生時の対応と同程度の規模が必要になるだろう」とも述べた。

アッシャー氏は、今回のモデルは「予測」ではなく「計画立案のためのツール」であることを強調。「これらは行動を支援するために設計されたものであり、不安をあおるためのものではない」と述べた。

このモデルは、隔離や治療のレベルが「不十分(20%)」から「極めて高い(95%)」までの、四つの異なる介入シナリオに基づいて作成されている。

CDCのデータによると、もし隔離レベルが「不十分」とみなされる水準にとどまり、他の介入が一切行われない場合、3か月以内に症例数が2万件を超える確率は65%に達するという。

CDCのエボラ出血熱対応マネジャーであるサティシュ・ピライ氏は、「感染して隔離を必要としている個人の総数は、依然として不透明だ」と語った。同氏は、現地の状況を見る限り、現在の隔離レベルは低い部類にあることを示唆していると述べている。

同日には、世界保健機関(WHO)とアフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)が、コンゴ民主共和国とその周辺国におけるエボラの流行に対抗するため、今後半年間で5億1800万ドル(約830億円)が必要であると発表した。(c)AFP