パナマ運河の中国記念碑撤去、中国政府が強く非難

12月30日 14:29


中米パナマのアライハンで、パナマ運河への中国の貢献をたたえる記念碑が置かれていた場所(2025年12月28日撮影)。(c)Daniel DE CARTERET/AFP


【12月30日 AFP】中国は29日、パナマ当局が先週末にパナマ運河への中国の貢献をたたえる記念碑を撤去したことを強く非難した。

記念碑は、運河の太平洋側入り口に近いアライハン市の市長室の指示により、27日に撤去された。

中国はパナマに多額の投資を行っており、ドナルド・トランプ大統領率いる米国は、大西洋と太平洋を結ぶ重要な水路であるパナマ運河の管理権を奪還すると警告している。

中国外務省はX(旧ツイッター)で、「中国は、パナマの地方当局がパナマ運河への中国の貢献をたたえる記念碑を強制的に破壊したことを強く非難する」と投稿。

「この記念碑は、中国とパナマの長年にわたる友好関係、そして19世紀にパナマ地峡鉄道とパナマ運河の建設に携わるために海を渡った中国人労働者の多大な貢献を証明し、たたえるものとして建てられた」と述べた。

市長室は、2004年に建造されたこの記念碑は、損傷により構造的な安全性が低下し「危険」なため撤去したと説明している。

だが、撤去はパナマのホセ・ラウル・ムリノ大統領からも批判された。

ムリノ氏は28日、「野蛮な行為で、正当性は皆無だ」と述べ、「許し難く、非合理的だ」と非難した。

記念碑の撤去に対するパナマの大統領経験者や政治指導者たちの怒りを受け、ムリノ政権は「記念碑を直ちに元の場所に戻す」よう命じた。

トランプ氏はホワイトハウスに復帰して以来、中国がパナマ運河の運営に過度の影響力を持っていると主張し、運河の運営権を取り戻すと脅迫している。

世界の海上貿易の5%が通過する全長80キロのパナマ運河を主な利用者は米国と中国となっている。

パナマ運河は1914年から1999年まで米国の管理下にあり、その後パナマに引き渡された。(c)AFP