【12月30日 AFP】ロシアは29日、ウクライナ軍がロシア北西部ノブゴロド州にあるウラジーミル・プーチン大統領公邸に無人機攻撃を加えようとしたと主張した。ウクライナは攻撃を否定。ロシアは報復する方針を示した上で、ウクライナとの和平協議でロシアの対応を見直す可能性を示唆した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相によると、攻撃は28日から29日にかけて行われた。ウクライナ軍は91機の長距離無人機を使用したが、ロシア側はすべて撃墜したという。攻撃に関する詳細や証拠は示していない。
ラブロフ氏は、ロシアがウクライナに対する「報復攻撃」の標的を選定したことを明らかにし、「ロシアの交渉に対する対応は再考されるだろう」と述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアの主張を「和平プロセスを妨害するための完全なでっち上げだ」として攻撃を否定した。
プーチン氏は29日、ドナルド・トランプ米大統領と電話会談を行い、この攻撃について直接伝えたという。
会談後、トランプ氏は攻撃について「非常に憤慨している」と記者団に述べ、「今は微妙な時期だ。適切な時期ではない。今はそのようなことをするべきではない」と語った。
トランプ氏は28日、ゼレンスキー氏とフロリダ州の私邸「マーアーラゴ」で会談し、ウクライナとロシアの戦闘終結の可能性は「数週間」で明らかになると述べていた。
また、ロシアが割譲を求めているウクライナ東部のドンバス地域(ドネツク、ルハンスク両州)の扱いについて、「まだ解決していない。非常に難しい問題だが、解決すると思う」との見通しを示した。
一方、ロシアはウクライナに対し、ドンバス地域から軍を撤退させ、紛争を終結させるよう改めて求めた。
ロシア大統領補佐官のユーリ・ウシャコフ氏は記者団に対し、ウクライナは「遅滞なく」ドンバス地域から撤退するという「勇気ある決断」を下すべきだと述べた。(c)AFP