香港立法会選挙、中国当局が評価 李長官「制度改革にまい進」

12月08日 14:46


香港立法会(議会)選挙で投票する香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官(2025年12月7日撮影)。(c)Peter PARKS/AFP


【12月8日 AFP】香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は8日、前日に行われた立法会選挙について、新たに選出される議員らは、先月発生した大規模火災という「悲劇」を受け、制度改革にまい進すると述べた。火災ではこれまでに159人の死亡が確認されている。

李長官は、投票した有権者について「(火災の)悲劇からの回復と改革への政府の取り組み、そして制度改革へとまい進する有能で献身的な(議員)を選ぶことへの支持を示した」と述べ、今後は「(政府)と協力して悲劇後の支援と回復作業に取り組む」と付け加えた。

香港・マカオ政策を統括する中国当局(中共中央香港・マカオ工作弁公室)は選挙結果を称賛し、投票率が「前回を大幅に上回った」と指摘。「香港社会の協力的で、決意に満ち、団結した『ライオンロック精神』を完全に反映している」とする声明を発表した。

2019年の大規模な民主派抗議活動を受け、中国政府は2021年に香港の選挙制度を改定。立候補できるのは「愛国者」に限定され、直接選出の議席は90のうち20議席が削減された。

投票率は31.9%。有権者数は約410万人で、投票したのは約132万人だった。投票率は前回をわずかに上回ったが、これは全体の有権者数が減少したためだ。(c)AFP