米、鉄鋼・アルミ関税50%に引き上げ

06月04日 16:01


ドナルド・トランプ米大統領。ホワイトハウス前で(2025年4月9日撮影)。(c)SAUL LOEB/AFP


【6月4日 AFP】米国は4日、鉄鋼とアルミニウムに対する輸入関税を25%から50%に引き上げた。フランス・パリで開催中の経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会にも、ドナルド・トランプ大統領が仕掛ける「貿易戦争」の影響が重くのしかかっている。

米通商代表部(USTR)のジェイミソン・グリア代表は、欧州連合(EU)欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(通商・経済安全保障担当)とOECD閣僚理の傍らで会談を行う予定。EUとしては、現在猶予されている7月9日からの追加関税の発動を回避したい意向だ。

ジョナサン・レイノルズ英ビジネス貿易相もグリア氏と会談し、鉄鋼・アルミに対する関税引き上げを回避しようとしている。

先進7か国(G7)閣僚も4日に別途、協議する予定。ドイツのカテリーナ・ライヒェ経済相は3日、「できるだけ早く交渉による解決策を見いだす必要がある。時間がないからだ」と語った。(c)AFP/Beiyi SEOW with Ali BEKHTAOUI in Paris