ウクライナ産穀物輸出合意を4か月延長 ロシアなど4者

11月17日 20:35


トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡へ向かって航行する、ウクライナの穀物を積んだ貨物船(右、2022年11月2日撮影、資料写真)。(c)Ozan KOSE / AFP


【11月17日 AFP】トルコ、ウクライナ両国の政府当局者は17日、黒海(Black Sea)経由でのウクライナ産穀物輸出を保護する同国とロシア間の穀物輸出合意が、120日間延長されたと明らかにした。

 ウクライナは世界最大級の穀物輸出国だったが、ロシアが2月にウクライナに侵攻したことで輸出が停止し、世界的に食料不安が高まった。合意はトルコと国連(UN)が仲介し、8月以降に1100万トン以上の穀物や農産物がウクライナの港から世界各地に輸出された。

 合意は19日に失効することになっていたが、既存の条件を維持した形で延長された。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、トルコ・イスタンブールを拠点とする穀物輸出に関する「共同調整センター(JCC)」を通じて、「ウクライナからの穀物や食料、肥料の輸出における航行の安全を後押しする黒海穀物イニシアチブ(Black Sea Grain Initiative)の継続を全当事者が合意したことを歓迎する」との声明を出した。(c)AFP/Fulya OZERKAN