ミャンマーからロヒンギャ5万人流入、バングラデシュ「深い懸念」
12月30日 09:45
バングラデシュ東部テクナフで、ミャンマーからナフ川を渡ってバングラデシュ側に逃れようとしたイスラム系少数民族ロヒンギャの人たちを監視するバングラデシュの治安部隊員(2016年12月25日撮影)。(c)AFP
【12月30日 AFP】バングラデシュ外務省は29日、10月以降にイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)5万人がミャンマー軍の迫害を逃れてバングラデシュに流入したと明らかにした。
バングラデシュ政府は、ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で武装集団と軍との衝突が発生した10月初頭以来、ロヒンギャの大量流入を防ぐべくミャンマー国境での巡回を強化している。
バングラデシュ外務省は29日の声明で、ミャンマー大使を呼んで無国籍状態にあるロヒンギャ数万人の流入が継続していることへの「深い懸念」を表明し、「2016年10月9日以降にバングラデシュに逃れてきたミャンマー市民は約5万人に上る」と伝えたことを明らかにした。
さらに、ロヒンギャ30万人を含めてほとんどがバングラデシュ国内に不法滞在しているミャンマー人を早期に本国へ送還させるよう求めたという。(c)AFP