ドバイと米社、「ハイパーループ」建設の調査で合意

11月09日 16:27


アラブ首長国連邦のドバイで記者会見する米新興企業ハイパーループ・ワンのロブ・ロイド最高経営責任者(CEO、2016年11月8日撮影)。(c)AFP/NEZAR BALOUT


【11月9日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)は8日、超高速交通システム「ハイパーループ」建設の実行可能性を調査することで米新興企業ハイパーループ・ワン(Hyperloop One)と合意した。

 ハイパーループ・ワンのロブ・ロイド(Rob Lloyd)最高経営責任者(CEO)は、世界で初めてハイパーループの全国網建設について検討すると述べた。

 気圧を下げた円筒の内部で時速1200キロの車両を走らせるハイパーループは、UAEの首都アブダビ(Abu Dhabi)─ドバイ間(約150キロメートル)を12分程度で結ぶ可能性があるという。ロイド氏はアブダビの交通当局とも交渉を進めていると明らかにした。

 将来的には周辺諸国にも拡大し、現在は飛行機で2時間かかっているサウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)─ドバイ間の移動時間が50分未満に短縮できる可能性もあるとしている。

 費用や工期は明らかにされていないが、ロイド氏は「技術的には5年以内にUAEでハイパーループを建設することは可能」だとしている。

 ハイパーループ・ワンは今年5月に米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)郊外の砂漠で初の公開実験を行っている。(c)AFP/Lynne al-Nahhas