「FBIと検察の判断を尊重」クリントン氏メール問題で司法長官

07月05日 15:41


米首都ワシントン講演するロレッタ・リンチ米司法長官(2016年6月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/YURI GRIPAS


【7月2日 AFP】ロレッタ・リンチ(Loretta Lynch)米司法長官は1日、大統領選で民主党の候補指名獲得を確実にしているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が、私用のメールアドレスを国務長官の公務に使用していた問題で、同氏を訴追するかどうかについては米連邦捜査局(FBI)と検察当局の判断を尊重すると明言した。

 リンチ長官は今週、アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)の空港でビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領と緊急会合を行ったことで批判されていた。

 リンチ長官は、米大統領選を今年11月に控えたこの時期に元大統領と私的な会合を持ったことがクリントン前国務長官のメール問題の捜査に「影を落とした」ことを認めた一方、自らの権限で捜査に圧力を掛けたり、法的な手続きを妨害したりすることはないと主張した。

 クリントン元大統領は大統領在任中の1999年にリンチ氏をニューヨーク(New York)東部地区連邦検事に指名するなど、2人は昔からの知り合いだった。

 共和党の一部議員からは、クリントン前国務長官のメール問題の捜査を特別検察官に一任するよう求める声が上がっている。(c)AFP/Michael Mathes