アフガン駐留米兵の「快楽殺人」事件、主犯格に終身刑
11月11日 15:43
アフガニスタン東部ホースト(Khost)州の戦闘前哨基地周辺を巡回する駐留米軍兵士(2011年6月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/TED ALJIBE
【11月11日 AFP】2010年にアフガニスタン駐留米軍の兵士らが、同国の民間人を「スリルを楽しむために」射殺した事件で、主犯格とされるカルビン・ギブス(Calvin Gibbs)二等軍曹に10日、有罪の評決が下り、終身刑が言い渡された。 1週間に及んだ軍法会議の末、5人から成る米軍法会議陪審はギブス二等軍曹に対し、計15の訴因の全てについて有罪と認めた。うち3つの訴因は、2010年1月~5月にアフガニスタン南部で発生した3件の「スリル殺人」に絡んだ計画殺人容疑。 ただし陪審は、同軍曹には、最低10年間刑に服した後には仮釈放資格が付与されると告げた。 軍法会議検察官は、「戦利品」として被害者の遺骨の一部を持ち去ったギブス二等軍曹を、民間人殺害を犯した兵士たちの主犯格と見立てた。関与した兵士たちのうち3人は既に有罪を認めている。 一連の事件は、2004年にイラクのアブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所で起きた駐留米軍兵士らによる捕虜虐待事件に並ぶ汚点として米軍を揺るがした。(c)AFP 【関連記事】 ◆ふざけて民間人殺害、アフガン駐留米兵の1人が有罪認める ◆アフガン駐留米兵に民間人殺害容疑、遺体の骨持ち去る