1日3杯のコーヒー、皮膚がん予防に効果 米研究

10月25日 13:39


米サンフランシスコ(San Francisco)のカフェで抽出されるコーヒー(2011年8月26日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan


【10月25日 AFP】コーヒーは、特に女性において、最も一般的な皮膚がんである基底細胞がんの予防に効果的に働く――。この新たな証拠が、米ボストン(Boston)で開催中の米がん学会(American Association for Cancer Research)のがん予防研究国際会議で24日発表された。  米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)と米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)の研究チームは、同病院が1984年6月~2008年6月に看護師7万2921人に行った健康調査と、同大学院が1986年6月~2008年6月に医療従事者3万9976人に行った健康調査のデータを分析した。  皮膚がんを発症した人のうち最も多かったのは基底細胞がん(BCC)で、2万2786人が発症した。  カフェイン入りコーヒーを1日に3杯以上飲んでいた女性のBCC発症リスクは、月に1杯程度の女性より20%低かった。  なお、男性の場合は同9%低かった。  ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のFengju Song研究員は、「われわれの研究は、コーヒーの消費がBCCを予防する上で重要な選択肢になりうることを示している」と話した。  なお、コーヒーを飲むことの効果は、皮膚がんでBCCに次いで多い扁平上皮がんやメラノーマ(悪性黒色腫)では見られなかった。  BCCは非黒色腫皮膚がんで、米国のがんの患者数では最も多い。米国がん協会(American Cancer Society)によると、皮膚がんの75%がBCCだという。(c)AFP 【関連記事】 ◆コーヒーで皮膚がんを予防できる可能性、米研究前立腺がんリスク減少にコーヒーが効果、米研究