ローマの観光名所「ムーア人の噴水」の破壊事件、容疑者を逮捕
09月06日 18:36
イタリア・ローマ(Rome)の観光名所ナボーナ広場(Piazza Navona)で、何者かに一部が破壊された「ムーア人の噴水(Fontaine du Maure)」(2011年9月3日撮影)。(c)AFP/ANDREAS SOLARO
【9月6日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)の人気観光名所、ナボーナ広場(Piazza Navona)にある「ムーア人の噴水(Fontaine du Maure)」の一部が何者かに破壊された事件で、イタリア警察は5日、ローマ出身の容疑者の男(52)を逮捕した。 監視カメラには3日早朝、太った中年の男が大きな石を手に噴水内の像や小さな彫刻類を壊す姿が映っていた。監視カメラに映っていた男が履いていた特徴のある靴が逮捕の決め手になったという。 捜査当局によると、ローマ中心部で身柄を確保されたとき、男は混乱状態にあった。男は、自分が裁判所との間に抱えた個人的な問題について、世間の関心を引き付けたかったと供述しているという。 ジャンニ・アレマンノ(Gianni Alemanno)ローマ市長は、容疑者の特定と逮捕に至った警察を称賛し、男には懲戒的な罰が与えられることを望むと発言した。 噴水の修復作業は5日から始まった。市の文化財責任者は、破壊された大理石の塊は全て回収されており、元通りに修復できるだろうと話している。修復には1万ユーロ(約110万円)かかるとみられている。(c)AFP 【関連記事】伊ローマの観光名所「ムーア人の噴水」が破壊される