中国風英語「チングリッシュ」、アジア大会の悩みの種

11月06日 13:25


中国・北京(Beijing)で、「腐食(decay)」と英語で書かれた店の前に立つ中国英語「チングリッシュ(Chinglish)」考察本の著者のドイツ人マルチメディア・プロデューサー、オリバー・ラトケ(Oliver Radtke)さん(2009年5月3日撮影)。(c)AFP/PETER HARMSEN


【11月6日 AFP】今月中国で開かれるアジア競技大会(Asian Games、Asiad)を観戦しに行く外国人は、チャイニーズ・イングリッシュ、いわゆる「チングリッシュ」の辞書があったらいいのにと思うかもしれない。  4日の中国国営紙・環球時報(Global Times)は、現地入りする外国人観光客たちは会場までたどりつくのに苦労するだろうと報じている。主催者が用意した外国人用の案内表示の英語が英語になっておらず、中国語の読みをただローマ字に置き換えたスペルが書かれているだけだからだ。  例えば、大会開催地の広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)市内の地下鉄の表示では、「Towards Jichang(ジチャンはこちら)」と書かれているが、「Jichang」とは「空港」のこと。英語のつもりならば「エアポート(airport)」としなければ通じない。  市民に大会を歓迎する心構えをもってもらうためのスローガンの英訳もうまくない。垂れ幕には「礼儀正しい市民として、アジア大会を歓迎しよう」と訳すべきところを、「文明を話す、yingアジア大会」となっている。  五輪に次いで大きなスポーツの国際大会であるアジア大会は12日から開幕し、45か国・地域から1万2000人近くの選手が参加する。  中国では近年、公共施設や政府関連の発表物で使用する英語の誤りをなくし、向上させるキャンペーンが立ち上げられている。2008年の北京五輪前には「Dongda Anus Hospital(中国名:東大肛門医院)」を「Dongda Proctology Hospital(同:東大直腸病医院)」に改名したのはその代表例だ。  しかし、大会を迎える側の市民が準備の手抜きを心配するのは、案内表示の翻訳だけではない。使用する施設の中には、ここへきてもまだ完成しておらず、れんが造りのように見える紙に覆われているものもある。目の不自由な人のための歩道は、凹凸のある点字ブロックで舗装されておらず、ペンキで色分けされているだけだと環球時報は伝えている。(c)AFP 【関連記事】おかしくも素晴らしき「チングリッシュ」の世界、中国