さまざまな選択肢、現代の避妊方法

05月08日 17:43


ワシントンD.C.で撮影されたモーニングアフターピル「プランB」(Plan B)のパッケージ(2006年8月24日撮影)。(c)AFP/BARR PHARMACEUTICALS,INC.


【5月6日 AFP】今から50年以上前に米国で開発された経口避妊薬(ピル)は、女性の性の解放のシンボルになるにとどまらず、さらに効果的なホルモン避妊法の数々をも生み出してきた。  ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの合成ホルモンの働きで、排卵を妨げるというもの。米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC)によると、毎日同じ時間帯に服用し続けることで、妊娠を92~99%の確率で防ぐことができるという。  ピルには、プロゲステロンのみを含む「ミニピル」という種類もある。エストロゲンを摂取すると副作用を起こす女性向けに開発されたものだ。 ■その他のホルモン避妊法  デポ・プロベラを注射する方法では、1回の注射で97~99%の妊娠防止率が3か月間持続する。   避妊パッチは、皮膚に貼って血液にエストロゲンとプロゲステロンを送り込む。1週間に1度、連続3週間貼り、生理の週は避ける。  膣に挿入する膣リングは、リングに含まれるストロゲンとプロゲステロンを体内に吸収させることで、避妊効果を発揮する。3週間は膣に入れたままにしておき、生理の週には外す。  医師によると、成功率が最も高く、効果の持続時間も長いのは、インプラントと呼ばれる方法だ。ホルモンを入れた小型のプラスチックチューブを皮下に埋め込むだけで、その後3年間、99%という高い妊娠防止率を維持することができる。 ■外科的手法と非ホルモン避妊法  T字型の子宮内避妊具(IUS)は、受精卵の着床を防ぐため、銅を放出するタイプと少量のプロゲスチンを放出するタイプがある。いずれも医師により子宮内に挿入され、そのまま数年間放置しておくことも可能。妊娠リスクは99%下げることができる。  ホルモンを使わない避妊法は、バリア法とも呼ばれる。代表的なものがペッサリー(ダイアフラム)だ。性交前に、殺精子剤を塗ったカップを子宮頸部にかぶせ、精子が子宮に入るのを防ぐ。 ■米国で意外と多い避妊手術  しかし、上記の方法はいずれも、性感染症(STD)を防止することはできないため、精子の子宮内侵入を阻止してくれるコンドームが依然として高い人気を誇っている。ただしコンドームの妊娠防止率は85~98%とやや低めだ。  膣内に装着する女性用コンドームも市販されており、これもSTDの防止に一定の効果が期待できる。  米国では、究極の避妊対策として、避妊手術を受ける男女が多い。その理由について専門家らは、米国ではピルが最近まで保険適用外で、値段が非常に高かったことが挙げられると指摘する。1990年代後半に性機能改善薬バイアグラ(Viagra)が市販され、保険が適用されるようになってはじめて、ピルにも保険が適用されるようになってきたという。    米政府は2006年には、モーニングアフターピル「プランB」(Plan B)の店頭販売を認めた。避妊対策をしなかった性交後72時間以内に2種類のピルを12時間の間隔をあけて服用すれば、妊娠を防げるというものだ。(c)AFP 【関連記事】経口避妊薬の米発売から50年、誕生までのいきさつと今後の課題