【10月21日 IDO Securities】ワシントンG7以降、相次いで出された緊急金融政策に手詰まり感が見られる中、昨晩はバーナンキFRB議長による下院証言での財政出動による追加景気対策要請に加え、米9月の景気先行指数が事前予想(-0.1%)を上回る+0.3%となったことなどを背景に、NYダウは上げ幅を拡大。ドル円も102円台回復となった。 市場参加者の疲弊が強く感じられる中、3-month liborが低下する一方、3-month T-bill利回りが上昇した結果、TEDスプレッドは縮小、VIXインデックスも急落しており、金融市場の混乱一服を示すようになっている。TEDスプレッドやVIXインデックスの改善が続くようなら、円が弱含む可能性もあるが、市場は次回FOMC(28-29日)での0.5%利下げを織込んでいる状況下、景気下振れリスクが残っており、金利差縮小思惑からドルの戻りも限定的か? 先週辺りから、金融システムに対する懸念から実体経済に対する懸念にマーケットの軸足が移っていることから、本日のファイザー、USバンコープ、3M、キャタピラー、アップル、ヤフーなど米主要企業の決算発表を受けた株価の動向にも注目したい。 また、経営破綻したリーマン・ブラザーズのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)清算価値が、10日行われた入札の結果8.625%に決定。これにより4000億ドルに上るとみられるリーマンのCDSの売り手は91.375%の損失を被ることになる。決済日が21日に到来するが、マーケットがここを無事に通過できるか否かにも注目したい。 (投資情報部 菊川弘之) NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(加藤ゆり(ミス東大)の経済教室)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。 [当情報は情報提供を目的としており、当社取り扱い商品に係わる売買を勧誘するものではありません。内容は正確性、完全性に万全を期してはおりますが、これを保証するものではありません。また、当情報により生じた、いかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。] (c)アイディーオー証券株式会社