盗難被害のムンク2作品、5月に再びオスロで展示へ

03月04日 04:21


ノルウェー・オスロ(Oslo)のムンク美術館(Munch Museum)で、公開された盗難被害を受けたエドバルド・ムンク(Edvard Munch)の代表作「叫び(The Scream)」と「マドンナ(Madonna)」(2006年9月26日撮影)。(c)AFP/SCANPIX NORWAY/Cornelius Poppe


【3月4日 AFP】2004年に盗難され損傷したノルウェーの画家エドバルド・ムンク(Edvard Munch)の代表作「叫び(The Scream)」と「マドンナ(Madonna)」が、修復作業終了後の5月に再びオスロ(Oslo)のムンク美術館(Munch Museum)に展示されることが決まった。同美術館が3日、発表した。  同美術館によると、「忍耐と時間を要する」修復作業は最終段階を迎えているという。両作品は5月23日から9月26日まで、展示される。  両作品は04年、美術館に武装して押し入った2人組に強奪された。その後、06年に警察が、一部傷付けられ湿気を帯びた状態で発見した。  同美術館の館長によると、「叫び」の左角に湿気による染みが残っているという。  ムンクは両作品と同じ題名の作品をいくつか手掛けたが、盗難された2作品が最も完成度の高いものとされており、盗難時には、1億ドル(約103億円)の価値があったとされる。  強盗事件では、美術館の防犯対策の緩さを非難され、警備体制が強化された。(c)AFP