中国北部の閉鎖された炭鉱でガス爆発、盗掘中の20人が死亡
01月22日 01:31
炭鉱ガス爆発事故が発生した中国北部の山西(Shanxi)省臨汾(Linfen)で、泣き崩れる遺族(2007年12月7日撮影)。(c)AFP
【1月22日 AFP】中国北部山西(Shanxi)省臨汾(Linfen)近郊の、政府によって閉鎖されていた炭鉱で20日夜、ガス爆発が発生し、盗掘を行っていた20人が死亡した。国営新華社(Xinhua)通信が21日、報じた。 新華社通信によると、人々が同炭鉱から石炭を盗み出そうとしている時に爆発が発生したという。この炭鉱は2004年に操業を開始したが、後に政府によって閉鎖されていた。 同通信は、救助活動はすでに終了したとしているが、死者の数が増える可能性については明らかにしていない。また、当局は現在、盗掘の首謀者の発見と爆発の原因について捜査を行っている。 政府や政府系メディアが今月初めに発表した統計によると、2007年の中国の炭鉱事故での犠牲者は、前年に比べ20%減少しているものの、およそ3800人に上っている。 一方、独立系の労働組織は以前から、中国の炭鉱事故の犠牲者数は政府の発表よりもはるかに多いと主張している。これは、地方行政のトップや地域の有力者が、罰金やコストのかかる炭鉱閉鎖を避けるため犠牲者数を隠ぺいしているからだという。(c)AFP