セルビア大統領選、極右民族派候補と現職大統領が決選投票へ
01月22日 00:53
2008年1月20日、セルビア・ベオグラード(Belgrade)で、街頭に張り出された極右民族派野党セルビア急進党(Serbian Radical Party)のトミスラフ・ニコリッチ(Tomislav Nikolic)党首代行(右)と民主党(Democratic Party)のボリス・タディッチ(Boris Tadic)現大統領(左)の大統領選挙ポスター。(c)AFP/Andrej Isakovic
【1月22日 AFP】20日に投票が行われたセルビア大統領選は、21日に選挙管理委員会から発表された中間集計で、極右民族派野党セルビア急進党(Serbian Radical Party)のトミスラフ・ニコリッチ(Tomislav Nikolic)党首代行が得票率38.2%を獲得し、同35.1%の民主党(Democratic Party)のボリス・タディッチ(Boris Tadic)現大統領にわずかの差をつけ勝利した。しかし、両候補とも過半数には達しておらず、2月3日に決選投票が行われる。 セルビアの欧州連合(EU)加盟を目指す親欧派のタディッチ現大統領と、親露派のニコリッチ党首代行の事実上の一騎打ちとなった今回の大統領選は、投票率が予想外の約60%となり、人々の関心の高さを示す結果となった。 また、今回の大統領選の結果は、今年前半にも独立宣言を行うと予想されるセルビア南部コソボ(Kosovo)自治州の問題についても大きな影響を与えるとみられている。(c)AFP/Aleksandra Niksic