スイス当局、楔形文字粘土板のイーベイ競売を差し止め イラクからの盗品の疑い

12月19日 10:45


インターポールへの通報を受け警察が押収したイラクで出土した古代の粘土板。イラク戦争後の混乱のなか同国南部で盗難されスペインのマドリッド(Madrid)でオークションに出品されようとしていた(2006年2月21日発表)。(c)AFP/POLICE PRESS SERVICE


【12月19日 AFP】スイス当局は18日、インターネット競売大手イーベイ(eBay)サイトに出品された約4000年前の楔形文字の粘土板がイラクからの盗品である疑いが強いとして、競売を差し止めたことを明らかにした。  スイス警察および文化財当局の発表によると、両者は12日、ドイツ捜査当局から情報を得て問題の粘土板の競売を発見。落札される直前に売買を差し止め、チューリヒ(Zurich)在住の出品者の倉庫から粘土板を押収した。  スイスでは1990年以降イラクから輸出された骨董品や古美術品の売買を禁じており、違反者は、最高50万スイスフラン(約5000万円)の罰金刑か禁固刑に処せられる。  メソポタミア文明期の楔形文字粘土板は歴史的価値からも非常に貴重なもので、国際博物館会議(International Council of Museums、ICOM)も保護文化財に指定している。しかし、出品者はこの粘土板をわずか300ユーロ(約5万円)で入手していたという。(c)AFP