







【12月19日 AFP】(一部修正)7度のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞を誇るロジャー・クレメンス(Roger Clemens)投手は18日、自身の元トレーナーのブライアン・マクナミー(Brian McNamee)氏によってなされた、運動能力向上薬を使用していたとする主張を否定した。 メジャーリーグにおける薬物使用を調査していたジョージ・J・ミッチェル(George J. Mitchell)元上院議員は13日に運動能力向上薬を使用していた86選手を明らかにする報告書を提出。クレメンスはその後初めてとなる声明を代理人のランディー・ヘンドリックス(Randy Hendricks)氏を通じ「私は制限なしにはっきりと宣言したい。私は自身の選手生活だけでなく人生を通じて、ステロイドやヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone)や、その他の禁止薬物を使用したことはない。それらの薬物は危険で有害な手段であり、いかなるスポーツ選手も使用するべきではない。私には25年間で疑わしいことがなかったので失望している。それでもミッチェル氏の報告書が多くの重大問題を提起したことは間違いない。私は適切な時期に適切な方法でこれらの疑問に公的に答えるつもりでいる。今はそれまでの間に判断を早まらないようにして欲しいとしか言えない」との声明を出し禁止薬物使用を否定した。 クレメンスは、MLBにおける薬物汚染の実態を明らかにするために21か月にわたる調査を受けおり、報告書の中では82回にわたり言及されている。 報告書よると、クレメンスはトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)在籍時の1998年にステロイドを、またニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)在籍時の2000年と2001年にステロイドとヒト成長ホルモンを使用していたとされおり、またマクナミー氏は、運動能力向上薬物を選手に販売していたとして4月に有罪判決を受けている、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)の元球団職員のカーク・ラドムスキー(Kirk Radomski)被告から薬物を購入しクレメンスに提供したとされている。 報告書には「マクナミー氏によると、1998年シーズンを通してクレメンスはウィンストール(Winstrol)を使用した結果、クレメンスのパフォーマンスは際立って向上した。この期間に、クレメンスはマクナミー氏にステロイドは『素晴らしい効果をもたらしてくれる』と伝えた。マクナミー氏によると、クレメンスは2000年シーズンの中ごろから再びステロイドを使用する意向を示していた。その後シーズン終盤にかけて、クレメンスは4回から6回にわたりマクナミー氏がラドムスキー被告から入手したサスタノン250(Sustanon 250)もしくはデカデュラボリン(Deca-Durabolin)を使用した」と綴られていた。(c)AFP

