バグダッド中心部で外国の民間軍事会社要員が発砲、女性2人を殺害

10月10日 03:25


2007年10月9日、バグダッド中心部で、外国の民間軍事会社の要員によって射殺されたとみられる女性2人が乗っていた車両。(c)AFP/ALI YUSSEF


【10月10日 AFP】イラクの首都バグダッド中心部で9日、外国の民間軍事会社の要員が発砲し、車に乗っていた女性2人を殺害した。目撃者およびイラク治安当局が明らかにした。  目撃者の1人によると、民間人の車列を警護していた軍事会社の要員が、女性に車を停止させるよう合図を送ったが、女性がそれに従わなかったため発砲し、車内の女性2人を殺害したという。女性2人は頭を打ち抜かれていたが、後部座席にいた子供2人に被害はなかったという。  今回の発砲事件は、バグダッド市内で最も安全とされている商業・居住地区カラダ(Karrada)のMasbar交差点で発生したが、どの民間軍事会社が関与したかは判明していない。  2日前には、前月16日にバグダッドで起きた米民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater)の軍事要員による発砲事件は意図的だったとの調査報告を受け、イラク政府が同社に対して何らかの法的措置を取るとの見解を示したばかり。この事件では民間人17人が死亡したとイラクの政府当局は発表している。  在イラク米大使館のMirembe Nantongo報道官はAFPに対し、今回の事件について「米国大使館との関連性はない」と述べた。同大使館は職員の警護にブラックウォーター社のみを利用している。(c)AFP/Ammar Karim and Herve Bar