【7月22日 AFP】世界中のファンは21日、原作者のJ・K・ローリング(J.K. Rowling)が物語の主人公の魔法使いの少年を最終巻で死なせてしまったか、生き延びさせたのかを突き止めようと書店に押し寄せ、ハリー・ポッター(Harry Potter)シリーズの最終巻は所によっては15秒で棚からすべて無くなってしまった。 数か月に及ぶ宣伝、うわさが飛び交うなかで、10年間に及ぶハリー・ポッターシリーズ第7巻『Harry Potter And The Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝)』は20日午後11時1分(GMT)に世界各国で発売され、それに伴いロンドンでは関連イベントが催された。 作品の大ヒットにより無一文から大金持ちになった英国人作家J・K・ローリングは自然史博物館(Natural History Museum)で数百人のファンのために夜通しで朗読会を開催し、それに呼応するように大手書店のWH・スミス(WH Smith)やウォーターストーンズ(Waterstone’s)、その他の書店チェーンでは、売り上げ記録を達成すべく一晩中オープンした。 WH・スミスは次のようにコメントしている。「毎秒15冊のハリー・ポッター最新巻が売れていった。英国にある当社400店舗の売り上げからすると、毎秒13冊を売り上げたハリー・ポッターシリーズ第6巻『ハリーポッターと謎のプリンス(Harry Potter and the Half-Blood Prince)』の記録を更新しています。ただし、これは販売スピードの比較の話であって、トータルの売り上げ部数の比較の話しではありません」 また同社の書籍ビジネス部門のディレクターであるレイチェル・ラッセル(Rachel Russell)は「雨模様にもかかわらず、多くのお客様が来店されました。棚にあるハリー・ポッター最新巻を残らず購入されていったこの国のファン達にとっては素敵な夜になりましたね」と語った。 大手書店のウォーターストーンズでは、25万人のファンが店を埋め尽くし、10万部が最初の2時間で売れたという。ウォーターストーンズのスポークスマン、ジョン・ハウエルズ(Jon Howells)さんは「書籍販売業界史上こんなことはなかった」と話す。 オンライン小売業者のアマゾン(Amazon)では世界中から200万部を超える予約が記録されるなか、ウォーターストーンズは国内で、最初の24時間で300万部の売り上げを見込んでいるという。ピカデリーにあるヨーロッパでも最大級のウォーターストーンズの書店には世界中から7000人のファンがつめかけたという。 最終巻を最初に手にしたオランダからきた19歳のAmber de Jagerさんは、雨にもかかわらず水曜日から列に並んでいたという。「興奮で震えているわ。私たちは2年間も待ち続けて来たのよ。これで私も合法的にこの本を一番早く読むことが出来る読者の一人になれるのね」と彼女はAFP記者に語り、これから夜を徹して読書にふけるつもりだ。(c)AFP