エルトン・ジョン エイズ問題を訴えるチャリティーコンサート開催

06月17日 14:03


2007年6月16日、キエフで行われたエイズ問題を訴えるチャリティーコンサートでパフォーマンスを披露するエルトン・ジョン(%%Elton John%%)。(c)AFP/SERGEI SUPINSKY


【6月17日 AFP】 英国人トップ歌手のエルトン・ジョン(Elton John)は16日、キエフの独立広場(Independence Square)でエイズ問題を訴えるチャリティーコンサートを行った。  エルトン・ジョンは「私はエイズと戦うすべての皆さんの助けとなるためここに立ちます」とビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)大統領 、レオニード・クチマ(Leonid Kuchma)前大統領、Viktor Chernomyrdin駐ウクライナ露大使など、政府首脳陣を含む20万人余りの観客に語った。  コンサートではボランティアによりコンドームとHIV検査とカウンセリングについての詳細が載った冊子が配られ、コンサートの模様はウクライナのテレビで生中継された。   英国人歌手で作曲家でもあるエルトン・ジョンは1992年にエルトン・ジョン・エイズ基金(Elton John AIDS Foundation)を設立し、そのウェブサイトで「HIV/AIDSの規模と、その患者にほとんど何も助けがなされいないことに恐怖と怒りを覚えました」と語る。  エルトン・ジョン・エイズ基金は過去6年にわたり、260万ドル(約3億2000万円)以上をウクライナのHIV/AIDS関連の23のプロジェクトに寄付してきた。  コンサートでは「このコンサートでこれからのプロジェクトに同額の寄付ができることでしょう」とエルトン・ジョンはウェブサイトでの言葉を引用した。  コンサートは、エルトン・ジョンの友人であり、クチマ前大統領の娘であるOlena Franchukと、基金へ250万ドル(約3億円)の寄付をした彼女の夫ヴィクトル・ピンチューク(Viktor Pinchuk)へささげられたものでもある。  また、FranchukのANTIAIDS Foundationは2007年始めにHIV陽性の子供たちとその家族を支援する5か年計画のため、エルトン・ジョン・エイズ基金と提携している。  いくつもの巨大鉄鋼企業を所有するピンチューク氏はキエフのcontemporary art centreも所有し、そこでは15日からエルトン・ジョンが自ら撮った写真の展覧会が開催されている。(c)AFP