アミターブ・バッチャン、占星術の儀式を行ったとする報道を否定 - インド

03月24日 20:04


写真は、バッチャン(左)の運転する車で、バッチャン家をあとにするライ(2007年1月15日撮影)。(c)AFP


【ニューデリー/インド 25日 AFP】ボリウッド(Bollywood)の大スター、アミターブ・バッチャン(Amitabh Bachchan。64)が、息子で俳優のアビシェーク・バッチャン(Abhishek Bachchan、31)の婚約者で人気女優でもあるアイシュワリヤ・ライ(Aishwarya Rai、33)の悪運を断ち切るためにヒンズー教の儀式を行なったという報道を否定した。  インドの週刊誌「The Week」のインタビューに答えたバッチャンは、過熱した報道に対し、「プライバシーの侵害で無神経」だと語った。  元ミス・ワールド(Miss World)で女優のライと人気俳優のアビシェークの結婚は、近年まれに見るボリウッドのビッグイベントだが、正式な日程は発表されていない。  2006年11月、バッチャン一家はライを連れ、ヒンズー教の聖都バナラシ(Varanasi)を流れるガンジス川沿いの寺院を訪れた。彼らの星回りの悪さを払拭するための祈りを行なうためだとメディアは伝えた。ボリウッドで大成功を収めた初めての一族として有名なバッチャン一家が、緑色の目をしたライのマングリク(結婚生活に悪影響を及ぼすと言われる星回り、Manglik)の影響を消すために、儀式を行なったと報道されたのだ。  マングリクであるかどうかは、その人のホロスコープ内の火星の位置で決定される。インドでは大きな社会的地位を持つ占星術師の中には、マングリクの人物と結婚すれば、病気や死に至ると言う人々もいる。  バッチャン一家とライが同寺院を出る姿が紙面をにぎわし、有名な占星術師であるChandrasghekar Swamは、「ライとバッチャン家ともども、この儀式を行なうようにとアドバイスした」と明かした。  夫婦としての相性を確かめるために、星回りを合わせるという伝統がインドにはある。    さらには、ライ自身の不幸な星回りを取り除くために、アビシェークとの結婚前に、ライは木と結婚すべきだという占星術師もいる。それにより、すべての悪運がアビシェークではなく木に降りかかるからだ。  インタビューの中で、なぜもっと早く否定コメントを出さなかったのかと問われ、国民には「Big B」と親しまれているバッチャンは、彼の仕事は演技であるからと答え、演技についてはよくやれていると思うと語った。  「この年にもなってまだ働けるなんてうれしいよ」とバッチャンは語った。バッチャンは最新作「Nishabd」で10代の女性に恋をする老人を熱演した。同作品は、ウラジーミル・ナボコフ(Vladimir Nabokov)の1955年に発表した小説「ロリータ(Lolita)」の映画版的内容になっている。  アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)とブラッド・ピット(Brad Pitt)というハリウッドのビッグ・カップルになぞらえ、「インドのブランジェリーナ」と呼ばれるアビシェークとライの結婚式については、あるメディアは4月18日の挙式ではないかと報道した。  国内の通信社Press Trust of India(PTI)はさらに、情報元は明らかにせず、挙式の場所はムンバイにあるバッチャンの別荘ではないかと伝えた。  また、同国の雑誌の中には、この2人の結婚式を、失恋が続いた後に愛を見つけた2人の物語として描くものもある。アビシェークは、同じくボリウッドの人気女優カリシュマー・カプール(Karisma Kapoor)と以前婚約していたが、結婚には至らなかった。適齢期を過ぎたと国内では考えられる年齢で結婚しようとしているライは、これまでにも数人のボリウッド俳優と交際していた。  写真は、バッチャン(左)の運転する車で、バッチャン家をあとにするライ(2007年1月15日撮影)。(c)AFP