<07仏大統領選挙>社会党ロワイヤル氏、TV出演後支持率でサルコジ内相と拮抗 - フランス

02月21日 22:42


写真は20日、レンヌで行われた支持者集会で演説するロワイヤル氏。(c)AFP/ANDRE DURAND


【パリ/フランス 21日 AFP】21日に発表された仏大統領選に関する支持率調査で、社会党公認候補セゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)元環境相が過去数週間で初めて、右派与党「国民運動連合(UMP)」のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)内相と互角に並ぶ支持率を獲得した。4月から5月にかけて実施される大統領選へ向けて勢いをつけたいロワイヤル氏が切望していた結果がようやく表れた。  19日にテレビの大統領選特別番組にロワイヤル氏が出演した後、フランスの研究調査機関 CSA が行った調査で、サルコジ内相との決選投票となった場合、ロワイヤル氏に投票するとした視聴者が、放映前の類似調査から4%増え49%となった。 また同じ調査で、複数の候補者が対決することになる第1回投票でも、サルコジ氏への支持率28%に対し、ロワイヤル氏が29%で得票率を上回るという結果が出た。 ■ 失速から一転  調査結果を掲載した大衆紙パリジャン(Parisien)は、「ロワイヤル氏は楽に臨んでいる。CSA調査では、すでに政治的に失速したと言う者もいた社会党公認候補(ロワイヤル氏)のほうが、(サルコジ氏よりも)うまくやっている」と述べた。  大統領選候補者らが出演する特別番組「あなたに質問があります(I Have a Question to Ask You)」に出演したロワイヤル氏は、最低賃金引き上げに関する見解から年金改革、入院治療、さらに安楽死に関する問題まで、スタジオの聴衆からの幅広い内容の質問に余裕をもって答え、合格点をはるかに上回るパフォーマンスを見せたという。今月初旬にサルコジ内相が出演した時の視聴者数は全国で820万人だったが、ロワイヤル氏の出演時には900万人が視聴した。  好支持率を示した調査結果に勇気づけられ、ロワイヤル氏は20日に仏北部レンヌ(Rennes)で行われた集会に自信に満ちて登場し、支持者1万人の歓迎を受けた。「我々の勝利への行進はここから始まる」とロワイヤル氏は演説した。  ロワイヤル氏は、サルコジ内相が与党の公認候補に確定した1月中旬以降、支持率調査での人気の下落を逆転させようと苦心していた。  写真は20日、レンヌで行われた支持者集会で演説するロワイヤル氏。(c)AFP/ANDRE DURAND