ロシアで存在感高める中国車 ディーラー数は千店舗超す
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【2月14日 Xinhua News】ロシアではここ数年、中国車を見かけることが増えた。外国車の多くを中国車が占めるようになり、中国メーカーの販売店は昨年だけでも487店舗オープンした。中国車はロシアの消費者に愛されている。
取材に訪れたモスクワ南部にある奇瑞汽車の販売店では、スポーツタイプ多目的車(SUV)「瑞虎(Tiggo)」シリーズが整然と並んでいた。試乗に訪れる人も多く、販売員によると、来店者は年々増えているという。
ロシアの自動車業界専門家やメディアは中国車のロシア市場での動向を注視し、各ブランドの新車発売や納車状況を追跡するほか、新型車の性能を分析し、市場の見通しを予測している。中国車に関するニュースはメディアでもたびたび取り上げられている。
ロシアの自動車雑誌「オート・ビジネス・レビュー」と現地の商業銀行がこのほど共同で実施した調査によると、ロシア国内にある中国ブランド車のディーラー店舗数は22年末時点で1041店舗となり、同国自動車ディーラー店舗のほぼ3分の1を占めた。中国からの乗用車輸入台数も昨年は前年比40%増の11万7千台となり、中国はロシアへの乗用車主要輸出国となった。
ロシアでは一般消費者だけでなく、レンタカー会社やタクシー会社も中国車を盛んに導入している。ロシアのレンタカー会社Europlanによると、業界が最も注目するのは中国製クロスオーバーSUVで、奇瑞や吉利、長城「哈弗(HAVAL)」、安徽江淮汽車集団(JAC)などが人気を集めている。同業のVTBリーシングは、ロシアでは今年、中国車のシェアが顕著に拡大するとの見通しを示した。
市場の旺盛な需要を受け、アフトトルなどロシア自動車大手も中国車のライセンス生産を開始している。(c)Xinhua News/AFPBB News