新型ウイルスは米軍が武漢に持ち込んだ、中国報道官が主張
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【3月13日 AFP】中国外務省の報道官が12日夜、新型コロナウイルスは米軍が中国に持ち込んだ可能性があるとツイッター(Twitter)に投稿した。主張を裏付ける証拠は提示していない。
趙立堅(Zhao Lijian)報道官は、米疾病対策センター(CDC)の所長が米議会で、インフルエンザで死亡したとされる米国人の中に死後の検査で新型ウイルス感染が確認された例が複数あると証言した際の画像を投稿。「CDCが白状した。米国で感染が始まったのはいつだ? 感染者は何人いる? その病院の名前は?」とツイートした。
「武漢(Wuhan)に流行をもたらしたのは、米軍かもしれない。透明性を示せ! 情報を開示せよ! 米国は我々に対して説明責任がある!」
中国では趙氏の主張と似たような、新型ウイルス流行の責任は米国にあるとの陰謀説がソーシャルメディア上で急激に広まっている。
中国疾病預防控制中心(Chinese Centre for Disease Control and Prevention)は、武漢市内の市場で売られていた野生動物が感染源だと発表している。だが、中国政府が米高官の「武漢ウイルス」との呼称に激しく抗議する中、最近になって中国当局者や著名な医療専門家からも、ウイルス発生源は別にあるのではないかとの発言が飛び出している。
趙氏は13日にも、「新型ウイルスが米国発だとのさらなる証拠」だとして、カナダのウェブサイトに掲載された記事をツイートで紹介した。モントリオールのサーバーに置かれたこのサイトは、2001年9月11日の米同時多発攻撃に関するものなど、陰謀論を多く掲載している。(c)AFP