新衛生法でレースの下着が禁止に?抗議の声続々、ロシア
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■レースの下着は健康に有害?
その一方で、規制は健康面で有益だと支持する声もある。カザフスタン消費者連盟のスベトラナ・ロマネンコ(Svetlana Romanenko)氏は、AFPの取材に「禁止対象とされているのは、ほぼ合成繊維100%の下着だ。これは人間の健康に非常に有害で、禁止した方が良いことは当然だ」と語った。
ロシアの下着メーカーは昨年、新規制が導入されれば合成繊維の下着の9割近くが店先から消えることになると、産業貿易省に苦情を申し立てている。新規制で定められた衣料品における化学素材の混合割合は6%以下だが、女性下着ブランド「InCity」はロシア政府に対し、最も売れ筋のショーツの合成繊維混合率は3%だとして規制の変更を求める嘆願書を送っていた。
だが今月になって、規制は変更のないまま7月1日に施行されることが明らかになった。
ロシアの繊維・軽工業産業組合によると、同国の下着市場は約40億ユーロ(約5600億円)規模で、その60%がショーツだという。一方、ロシアの消費者は輸入下着を好み、売り上げの80%を輸入下着が占めている。(c)AFP/Anna MALPAS