レームダック化したトランプ氏、中間選挙後も波乱の火種か
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【11月4日 AFP】米中間選挙で民主党が圧勝し、ドナルド・トランプ大統領は政権の求心力が低下する「レームダック(死に体)」状態に陥った。だが選挙直後、意外にも融和的な姿勢を見せている。もっとも、この態度がいつまで続くかは誰にも分からない。
予測不能な言動で知られるトランプ氏は、イランへの軍事作戦再開から民主党提出法案への拒否権行使まで、残り2年の任期中に残された強大な大統領権限を使い、再び大きな混乱を巻き起こす可能性がある。
米ジョージ・ワシントン大学メディア・公共問題大学院のピーター・ローグ大学院長はAFPに対し、「トランプ氏は追い詰められるたび、声を荒らげて反撃に出てきた」と語る。
■拒否権
トランプ氏は3日、民主党に祝意を伝え、協力する用意があると述べた。共和党内では、今回の敗北の原因がイランとの戦争にあると考える議員も多く、身内の造反が広がれば、トランプ氏は民主党との協調を余儀なくされる可能性もある。
しかしその一方で、トランプ氏は民主党が提出した法案が大統領執務室に送られてきた場合には、拒否権を行使できると繰り返し豪語。「VETO(拒否権)」の文字が入った赤いキャップの写真まで投稿した。
報道によれば、トランプ政権は2期目の就任直後と同様、大統領令を活用して強硬な移民政策を推し進める計画をすでに準備しているという。
過去に2度弾劾訴追され、有罪判決を受けた人物として初めて大統領に選出されたトランプ氏は、民主党主導の調査に対しても反撃する用意があると表明している。
■対イラン政策
レームダック化した大統領であっても、外交政策の分野では依然として幅広い権限を持つ。
トランプ氏はイランに対する大規模な軍事攻撃を再開する可能性がある。もっとも、3日の時点では、自らが2月に開始した戦争を終結させるため、引き続き合意を模索している姿勢も示した。
トランプ氏はFOXニュースに対し、「合意できなければ、仕事を最後までやり遂げるだけだ」と言い放った。
米シンクタンク、ブルッキングス研究所のライアン・ハス氏は「トランプ氏自身、好戦的な人物として歴史に名を残したいとは思っていないはずだ。米国をより強い国にした大統領として記憶されたいのだろう」と分析する。
またトランプ氏は、イランとの戦争が長期化する中、内閣改造の一環としてピート・ヘグセス国防長官を解任する可能性があるとの臆測を否定した。