【10月31日 AFP】2024年米大統領選が行われた2年前、フェルナンド・ヌニェスさん(22)は、ドナルド・トランプ大統領が南西部アリゾナ州で勝利し、ホワイトハウスに返り咲くのを後押しするため、猛暑の中で戸別訪問を行い、同氏への支持を呼び掛けた。

だが、来週の中間選挙では、トランプ氏が支持する共和党候補には投票しないという。

メキシコ系米国人のヌニェスさんは「トランプに裏切られた。手のひらをくるりと返された」と語った。

ヌニェスさんがトランプ氏に引かれたのは、物価の引き下げ、国家間の戦争の終結、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」の全面公開という公約を掲げていたからだった。

しかし今では、トランプ氏の友人だったエプスタイン元被告をめぐる政権の情報公開の不十分さに憤っている。さらに、ガソリン価格の高騰や幅広い物価高を招いた対イラン軍事作戦にも怒りを募らせている。

営業職で月収1600ドル(約25万円)を稼ぐヌニェスさんは、「ガソリンも保険料も食料品も、何もかも値上がりして、これまでになく高くなっている」と不満を漏らした。

「私たちはイランと戦争するはずじゃなかったのに、イスラエルのためだけに、この戦争に巻き込まれている」

ヌニェスさんは11月3日の中間選挙で、共和党でも民主党でもない独立系候補に投票するつもりだという。

ヌニェスさんが暮らすユマ郡は、2024年大統領選でのトランプ氏の勝利に貢献した、米国のヒスパニック系有権者の右傾化をよく表している。

米国とメキシコの国境の壁が地平線にそびえる同郡で、トランプ氏は民主党のカマラ・ハリス前副大統領に20ポイント以上の差をつけて圧勝した。