バイクに乗った武装集団が町襲撃、50人以上死亡 川に追い込まれ水死した人も ナイジェリア
このニュースをシェア
【10月27日 AFP】ナイジェリア東部タラバ州で23日、武装犯罪集団「バンディット(盗賊団)」が町を襲撃し、少なくとも50人が死亡した。生存者と国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが25日、AFPに明らかにした。
警察とアムネスティによると、犠牲者の中には武装集団から逃れようとして川で水死した人もいた。
バンディットは23日の金曜礼拝直後、ビンナリという町にバイクで押し寄せ、数十人を殺害した上、店舗を略奪し、放火した。
タラバ州は、イスラム過激派による反乱が長年続く北東部と、バンディットが活動する情勢不安定な中部に挟まれている。
バンディットは政治的思想よりも金銭的利益を動機とし、警察の監視が行き届かない農村部を標的に、身代金目的の拉致や殺人を繰り返している。
ビンナリの住民バシル・マムダ・ムサさんは、「町が金曜日にバンディットの襲撃を受けた後、7人の遺体が見つかった」と話した。
「翌土曜日には、川でさらに43人の遺体が見つかり、死者は計50人になった」と続けた。
別の住民のアブドゥラヒ・ザカリさんも同じ死者数を挙げた。
ザカリさんはAFPに対し、「女性や子どもを含む多くの住民が、武装集団から逃れようと川に向かった」と説明した。
「残念ながら、襲撃から逃げようとして何人もが水死した」という。
■川に追い込まれた住民
襲撃によって住民が散り散りになると、遺体の収容が困難になることが多い。警察とアムネスティによると、近くの川でも遺体が発見された。
タラバ州警察のビクター・ムシェリザ氏は25日、AFPに対し、現場周辺で捜索活動が続いていると明らかにした。
ムシェリザ氏によると、警察官らは逃げようとした住民の遺体を「川で数体発見した」。
アムネスティは25日、死者数を52人と発表。武装集団は「大人数で押し寄せ、商店や露店に火を放った」と説明した。
アムネスティ・インターナショナル・ナイジェリア支部のイサ・サヌシ事務局長はAFPに対し、「バンディットが大挙して町に侵入し、住民を追い立てた。住民は逃れるために川へ向かい、水死した」と述べた。
「武装集団によって川に追い込まれた住民もいた」という。
強大なバンディットは、政府の統治や警察の監視が行き届かないへき地で村々を襲撃し、農民や鉱山労働者に「みかじめ料」を課している。
アムネスティはX(旧ツイッター)への投稿で、ナイジェリア当局が辺境の一部の村を「残虐行為を繰り返しながら処罰を免れている武装集団のなすがまま」にしていると非難した。
さらに「容疑者を裁きにかけることに当局が一貫して失敗しているため、不処罰の風潮が明らかに助長されている」と指摘した。(c)AFP