イスラエル総選挙控え、ネタニヤフ政権に抗議する数千人がデモ
このニュースをシェア
【10月25日 AFP】総選挙を3日後に控えるなか、イスラエルの最大都市テルアビブでは24日、数千人が大規模な反政府デモに参加した。選挙は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相への信任投票と広く見なされている。
デモを主催したのは、2023年10月7日に起きたパレスチナ武装勢力による越境攻撃の犠牲者や人質の家族が設立した団体「オクトーバー・カウンシル」。パレスチナ自治区ガザ地区での戦争の引き金となったイスラム組織ハマスの攻撃を阻止できなかったことについて、責任の追及を求めている。
イスラエルメディアによると、デモには主要野党4党の党首が参加した。ネタニヤフ氏と支持率で接戦を繰り広げている軍の元参謀総長、ガディ・アイゼンコット氏も参加し、群衆から熱烈な歓迎を受けた。
団体はデモに先立ち、X(旧ツイッター)に「選挙の3日前に、真実の解明、責任の追及、国家調査委員会の設置を求めて3年間続けてきた闘いの集大成となる集会を開催する」と投稿した。
23日夜に世論調査結果の公表禁止期間が始まる前に発表された最新の調査では、いずれの陣営も国会で過半数の議席を獲得できないと予測されている。公共放送KANが公表した世論調査によると、国会の定数120議席のうち、アイゼンコット氏の陣営が52議席、ネタニヤフ氏の陣営が50議席を獲得し、残りはアラブ系政党など、いずれの陣営にも属さない政党が獲得する見通しだ。
AFP記者によると、数千人のデモ参加者が市中心部のラビン広場から「人質広場」に向かって行進した。人質広場は、ガザ地区で拘束されていた人質の解放を求める反政府デモの中心地となっていた。
デモ開始を前に、参加者のハダス・フォイアーシュタインさん(68)はAFPに対し、「この4年間、私たちを率いてきた人々は本当にひどい仕事をしてきた」と語り、2022年末に発足したネタニヤフ政権を批判した。
さらに、「イスラエルが今のような状況に陥ったことは、かつてなかった」と付け加えた。
また主催団体はデモに先立ち、政府支持者による「挑発行為」が起きる可能性があるとして、警察当局に警戒を呼び掛けていた。
イスラエル警察は24日夜、テルアビブで「公人の警護チームに暴行を加えた容疑者を逮捕した」と発表した。イスラエルメディアは、標的となった公人はナフタリ・ベネット元首相で、現在は野党党首を務めていると報じた。