【10月22日 AFP】韓国でネット上の人気を博したサメ「プカンイ」が、とどまっていた運河から外海へ誘導された。当局が21日、発表した。気温の低下に伴い、サメの生存が危ぶまれていた。

サメは先月、港湾都市・釜山の人工水路で目撃された。

海洋水産省は声明で、「サメを北港親水公園の南側入り口まで誘導し、水路に戻るのを防ぐための網を設置した」と説明した。

さらに、「サメは現在、人工水路の外にある水深の深い場所を泳いでいる。気温が下がっても水温の変化の影響を受けにくく、閉じ込められる可能性も低い」と述べた。

サメは体長3メートルのドタブカで、通常は熱帯の海域に生息する。多くのファンを獲得し、一目見ようと160万人以上が釜山の運河を訪れた。

海洋水産省の当局者はAFPに対し、サメについて「餌を食べている様子が確認されず、泳ぐ際にバランスを保つのが難しいように見えた」ため、「専門家らは健康状態が悪化しているようだと判断した」と説明した。

サメは地元経済に思わぬ恩恵をもたらしたとして称賛されている。釜山市のチョン・ジェス市長は、同様の宣伝効果を得るには「数兆ウォン(数千億円)」の費用がかかったはずだとして、サメに感謝した。

しかし環境団体は、サメの出現を見世物や経済的な恩恵としてではなく、気候危機への警告として受け止めるべきだと訴えている。

環境団体は、海水温の上昇によって暖かい海に生息する魚が北上し、それを追って亜熱帯のサメも移動しているとして、今回の出現を海水温の上昇と関連付けている。(c)AFP