「税金はどこかのくそ野郎の懐に」米中間選挙、隣人同士でも意見割れる
このニュースをシェア
■「トランプ支持者じゃない」
リッチさんは民主党について、自分のような高齢者をないがしろにし、若い有権者を優遇していると非難した。
「民主党は不法移民を入国させて、投票させようとしている」と語った。
ミシガン州は2020年大統領選では民主党のジョー・バイデン前大統領が勝利し、2024年大統領選では僅差でトランプ氏が勝利した激戦州だ。連邦上院選には両党が巨額の資金を投じ、地元テレビ局では対立候補を攻撃する広告が流れ、その内容はますます激しさを増している。
ウォーレン市では、全米自動車労働組合(UAW)に所属する保険業界の労働者、モーリス・スターさん(32)が戸別訪問を行い、UAWが支持する候補者への投票を呼び掛けていた。
頭上では米小売り・IT大手アマゾン・ドットコムの配送用ドローンが飛び交い、整然とした郊外の住宅街では住民が庭の手入れをしていた。スターさんは家々を回りながら、有権者の政治に対する不満に辛抱強く耳を傾けた。
「今訪ねた家でも、その前の家でも聞かれたのは、国が正しい方向に進んでいないと人々が感じているということだと思う」とスターさんは話した。
「有権者は『なぜ投票しなければならないのか』と疑問に思っている。だからこそ、私たちは戸別訪問している。これらの選挙区で勝利して、議席を奪取したいと考えている」
スターさんは、連邦上院選を含むミシガン州の複数の重要選挙で、UAWが支持する候補者を紹介したパンフレットを手にしていた。
スターさんと一緒に戸別訪問を行っていたロブ・バンクスさん(45)は、近くにある米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の車体工場でチームリーダーを務めている。
バンクスさんは、現役組合員と退職者の名簿を確認し、投票を呼び掛けるために訪問する対象者に印を付けていた。組合が支持する候補者は全員、民主党候補だった。
バンクスさんとスターさんが訪問した家庭では、イラン情勢と並んで、生活費の高騰が繰り返し話題に上った。
スー・アダムスキさん(85)は、バンクスさんから受け取ったばかりのパンフレットを握り締めながら、「毎月もらうわずかなお金の価値がどんどん目減りしているのに、食料品もガソリンも値上がりしている」と話した。
「本当に大変。はっきり言っておくけど、私はトランプ支持者じゃない。15年前から嫌いだったし、今も嫌いだ」と付け加えた。(c)AFP