中国で広がるキャンピングカー需要 市場拡大を政策で後押し
このニュースをシェア
【10月17日 CGTN Japanese】今年の中国の国慶節7連休(10月1~7日)には、道路を利用した移動が全体の9割を超えたとみられ、自家用車での旅行が主流となりました。キャンピングカーの需要も拡大しており、シニア層中心だった利用者は若年層にも広がっています。また、短期レンタルで体験する利用形態から、購入して自家用車として使う形へと消費スタイルにも変化が見られます。
中国自動車工業協会のキャンピングカー支会が発表した「2025年中国キャンピングカー産業発展年次報告」によると、2025年の自走式キャンピングカーの販売台数は初めて2万台を突破しました。うち短距離のキャンプに適した小型キャンピングカーの販売台数は前年比85.61%増加しました。また、長距離旅行向けの新エネルギーキャンピングカーは同229%増となりました。
キャンピングカー関連のオンラインサービスプラットフォーム「路程網」の統計によると、今年上半期(1~6月)の中国における自走式キャンピングカーの累計登録台数は1万2000台を超え、前年同期比32.6%増となりました。新エネルギーキャンピングカーの比率も18.4%に上昇しています。業界関係者は、連休中の旅行需要の高まりと政策面の後押しを受け、今年通年の販売台数は過去最高を更新する可能性があると予測しています。
中国各地でキャンピングカー向けのキャンプ場整備が進んでいることも市場拡大を支える要因となっています。整備は、車両の修理や物資の補給、電気・水道の供給、医療救援、飲食・宿泊施設などの関連設備の充実を中心に進められています。データによると、2025年末時点で、中国には各種キャンピングカー用キャンプ場が3100カ所以上あります。
自然景観に恵まれた地域では、キャンピングカー向けの旅行ルートを独自に設計する動きも出ています。中秋節と国慶節の連休中、中国東北部の吉林省では紅葉シーズンを迎え、レンタカー需要が急速に伸びました。黒龍江省では、省内13都市に加え、漠河などの国境観光地でも、借りた場所とは異なる場所に車を返却できるサービスを導入しています。さらに、省外から訪れるキャンピングカー利用者を地元の飲食、宿泊、観光サービスに取り込み、滞在型消費の拡大を図っています。
今年9月、中国文化・観光部など10部門は「キャンピングカーの消費促進措置」を共同で発表しました。キャンピングカーの供給品質の向上、通行・駐車環境の整備、キャンプ場の建設促進など、9項目の政策措置が打ち出され、キャンピングカー関連産業チェーン全体の発展が後押しされています。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News