中国の研究チームが世界初となるイネの全ライフサイクル3次元時空間細胞アトラスを構築
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【10月12日 CGTN Japanese】中国・海南省の崖州湾国家実験室報によると、中国の複数の研究機関が分業・協力して進めたイネに関する最新の研究成果が、10月6日夜、国際学術誌『セル(Cell)』のオンライン版に掲載されました。
中国の研究チームは、種子の発芽から開花、結実に至るまで、イネの成長過程全体を網羅する3次元時空間細胞アトラスを世界で初めて構築しました。細胞アトラスとは、細胞の種類や位置、そこでどの遺伝子が働いているかといった情報を体系的にまとめた、いわば「細胞の地図」です。今回のアトラスは、ゲノム解析、シングルセル解析、空間トランスクリプトーム解析のデータを統合したもので、イネの成長・発育メカニズムの解明や、コメの品質改良に向けた新たな研究基盤となります。
種子産業の研究者によると、今回の成果によって、特定の機能を持つ遺伝子がイネの生育期間全体を通じて、どの組織のどの場所で発現するのかを明確に把握できるようになりました。これにより、高収量と安定生産を迅速に実現する「精密設計育種」の新たな道が開かれるとされています。
さらに、中国の研究者らは、世界中の研究者が利用できるデータベースとイネのシングルセル基礎モデルも構築しました。遺伝子の検索や空間的な発現状況の可視化、比較分析などが可能です。
研究者は、注目する遺伝子について、異なる組織や発育段階でどのように発現しているのかを確認し、実験による検証の方向性を絞り込むことができます。
この細胞アトラスとデータを活用することで、イネの優良形質と遺伝子発現制御との関係を新たな視点から捉え直し、最終的には、一粒の種子が発芽し、成長して花を咲かせ、実を結ぶまでの仕組みをより深く理解できるようになるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News