フランスの極左欧州議員、イスラエル国旗を地面に投げ捨て非難の的に
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【10月7日 AFP】フランスの極左リマ・ハッサン欧州議会議員が、欧州議会でイスラエル国旗を地面に投げ捨て、その旗立台と欧州連合(EU)旗も倒したとして調査対象になっている。
ハッサン氏はパレスチナ出身で、フランスの極左政党「不屈のフランス(LFI)」所属。5日、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる襲撃から3年となるのに合わせて犠牲者を追悼する行事後に旗を倒して地面に触れさせた。
欧州議会のロベルタ・メツォラ議長は、ハッサン氏に対する告発について「極めて重く受け止めている」と述べた。
メツォラ議長は声明で、「本議会の議員1人が、10月7日にイスラエルで発生したテロ攻撃の犠牲者を追悼する展示物を毀損したとみられる場面が動画で捉えられた」と説明。
「われわれはこの事態を極めて重く受け止めており、当事者からの聴取を含め、規程に基づいたあらゆる適切な措置が講じていることを強調したい」と述べた。
さらに、「該当の人物は、イスラエル国旗を地面に投げ捨て、その旗立台とEU旗も倒したとされる場面が目撃された。イスラエル国旗とEU旗は同議員が立ち去るまで、地面に触れた状態で放置されていた」と続けた。
これに対しハッサン氏の事務所は声明で、同氏は会場を去る際、「イスラエル国旗を旗立台から取り除いた。その際、同じ旗立台に立てられていたEU旗がバランスを崩し、偶発的に倒れた」と釈明。
「いずれの旗も踏みつけたり、損傷させたりしてはいない」と強調した。
さらに「われわれの行動は、イスラエル政府が今も続けているジェノサイド(集団殺害)を非難する活動の一環であり、本イベントが追悼しようとした人々や、犠牲者の記憶を標的にしたものではない」と主張した。
ハッサン氏は6日、欧州議会で、「われわれの会派が実施したように、ジェノサイドを行うイスラエル国と自分たちを結びつけることなく、10月7日の犠牲者を追悼することは十分に可能だ」と述べていた。
■イスラエルから批判
イスラエルのギドン・サール外相は、今回の事案をめぐりハッサン氏を批判した。
サール外相はX(旧ツイッター)で、「言語道断で恥ずべき振る舞いだが、悲しいことに何の驚きもない。極左のリマ・ハッサン欧州議員による欧州議会での10月7日の犠牲者追悼式典に対する冒涜行為は、何よりも彼女自身が身を置く欧州議会に対してどれほど敬意を払っていないかを雄弁に物語っている」と述べた。
フランスの政敵たちも、ハッサン氏の行動を一斉に非難した。
フランスの右派フランソワ・グザビエ・ベラミー欧州議員は今回の行為について、「欧州内部を含め、われわれの大陸の歴史において最も暗い章(ナチス・ドイツ時代)を象徴した反ユダヤ主義的憎悪を再び持ち込もうとする者たちへの加担の一形態だ」と批判した。
中道派のナタリー・ロワゾー議員もXで、「リマ・ハッサン氏が欧州議会でイスラエル国旗を踏みにじった。10月7日はあさってに迫っている。LFIの振る舞いは不謹慎の極みだ」と非難した。
メツォラ議長は声明で、「人々が意見表明することを恐れさせるような行動(威圧行為)を容認することはできない。器物損壊も許されない。そして議論ではなく恫喝を行おうとすることも容認できない」と強調。
「世界中で反ユダヤ主義が高まりを見せる今、欧州のユダヤ人コミュニティーがわれわれを見た際、ここが彼らの『家』だと感じられるように保障する義務がわれわれにはある」と訴えた。
ハッサン氏は昨年、イスラエルによる封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資搬入を目指す船団に参加。イスラエル当局によって拘束・強制送還された。(c)AFP