マレーシアからの送還第1陣、ミャンマー到着 不透明な実態に批判の声
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【10月4日 AFP】マレーシアから送還されたミャンマー人約1500人が4日、内戦状態にある母国に到着した。ミャンマー海軍高官が明らかにした。本国送還計画をめぐっては、その実態や手続きの詳細が不透明となっている。
報道機関への発言が許可されていないため匿名を条件にAFPの取材に応じた海軍高官によると、移民らを乗せたミャンマー海軍の船3隻が同日午前7時半直前にタンリンにある海軍基地に到着した。
AFPの取材班によると、基地の外では夜明け頃から数百の家族が集まり、親族を出迎えるための車やタクシー、バスが多数待機していた。
チョー・ミイントさん(55)はAFPに対し、マレーシアで1年半拘束されていた3人の孫を出迎えに来たと語った。孫たちとは6年間会っていなかったという。
「収容されて以降、連絡が取れなくなった」と話し、今後については、軍だけでなく民族派武装勢力からも手当たり次第に徴兵されるのではないかと心配しているという。
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相が反ロヒンギャ感情の高まりがある中で送還の実施を発表したことから、送還者の中に迫害を受けるロヒンギャの人々が含まれているとの懸念もある。
ミャンマー政府によると、海軍の船3隻は9月29日火曜日に1476人の移民を乗せてマレーシアを出航した。アンワル首相がミャンマー側と受入合意に至ったと明かした5000人のうち第一陣となる。
しかし、国連は2021年の軍事クーデター以降、内戦状態が続くミャンマーの現状を理由に、国際法で定められた安全な帰還は保証できないとの見方を示している。
マレーシアからAFPの取材に応じた25歳の女性は、送還船に乗せられる見込みだと事前に連絡があった兄と出航前に連絡が途絶えたと語り、安全上の理由から匿名を条件に「最大の心配は、兄が無事に到着できたかどうかだ」と明かした。
女性は「ミャンマーに戻った後、兄の生活がどうなるのか想像もつかない」と不安を募らせている。
マレーシアメディアによると、到着した人々の中には子ども27人と女性79人が含まれ、残りの1370人は成人男性だという。
マレーシアにおけるミャンマー難民や庇護希望者の大半をロヒンギャの人々が占めているが、マレーシア政府は船に乗っている人数に関するAFPの照会に回答していない。