【10月1日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ発イスラエル・テルアビブに向かっていたフライドバイのFZ1073便がヨルダン国境付近に差し掛かった際、機体が急降下を始め、乗客らは即座に何らかの異常が発生したことを察知した。

乗客のアルモグ・イタリーさんはAFPに対し、「最初は激しい乱気流に見舞われているのかと思ったがそうではなかった」と語り、数秒間で数千フィート降下した感覚を「ジェットコースター」に例えた。

フライドバイのFZ1073便では9月30日、コックピットで機長と副操縦士が争い、機体が急降下。その後、サウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸した。乗客やイスラエル当局によると、これは「副操縦士による機長殺害未遂事件」だった。

航空追跡ウェブサイト「フライトレーダー24」のデータによると、同機は飛行中に急激に高度を下げ、グリニッジ標準時(GMT)30日午前5時21分(日本時間午後2時21分)の段階で約3万4000フィート(約1万360m)だった高度が、わずか1分後には1万7000フィート(約5180m)未満まで急降下していた。

イタリーさんはAFPに対し、乗客らの間に「パニック」は広がっていなかったと言い、前方にいた乗客らが事態の鎮静化に協力したと説明した。その後、同機は制御を取り戻し、サウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸した。

緊急着陸から数時間後、別のフライドバイ機で無事にテルアビブに到着したイタリーさんは、「本当に長い一日だった。運良く無事に終わってよかった」と安どの表情を見せた。

乗客の一人がAFPに送った写真には、子どもを含む搭乗客がタブーク空港のラウンジに集まり、床に座り込んでいる様子が写っていた。中には血のついた白いTシャツとジーンズを着用した男性の姿もあった。