外国人児童に公用語を集中指導する「ゲットークラス」、留年の原因に オーストリア
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【9月26日 AFP】オーストリアに到着した最初の2年間、イラク出身の難民男性アブドゥルラフマン・アルジャナビさん(19)は、他の同級生たちと一緒に数学や理科などの主要教科の授業を受けることができなかった。
代わりに、毎日数時間、自分のクラスを離れて別室で公用語であるドイツ語の集中指導を受けていた。
彼のような新しく移住してきた外国人児童・生徒のドイツ語能力を母語話者の同年齢レベルの学習・思考ができるレベルに引き上げることを目的とした国策事業だ。
しかし最新の調査結果によると、長年「ゲットー(欧州でユダヤ人が強制的に隔離居住させられた地区を指す言葉)学級」と批判されてきたこのプログラムによって、多数の外国人児童・生徒が少なくとも1回留年する結果となっていることが判明した。オーストリアは他の欧州連合(EU)加盟国と比べて留年する「超過年齢児童・生徒」が多い。
まだマツラという高校卒業試験を受けていないアルジャナビさんは、「なぜ自分だけがクラスを離れて別室に行かなければならないのか理解できず途方に暮れ、ちょっともやもやした」と語った。
オーストリアのドイツ語集中指導は、新しく移住してきた外国人児童・生徒をいきなり通常の学校学級に放り込む他の多くの欧州諸国と大きく異なっている。
8年前に中道右派(保守派)の国民党と極右の自由党の連立政権下で導入されたこのプログラムは、各学校に対してドイツ語集中指導クラスの設置を義務付けるものだった。
だが、同クラスを受講した生徒の約4分の1が少なくとも1回留年しているとの調査結果を受け、オーストリア政府は今年度(9月)以降、ルールを大幅に緩和した。
現在は各学校が非ドイツ語話者の児童・生徒をどのように支援するかを自由裁量で決められるようになり、約半数の学校がこの別室でのドイツ語集中指導クラスを廃止した。