インドでレイプ事件相次ぐ、厳罰化でも増加
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■警察と裁判所のリソース不足
ニューデリーで起きた21日の事件だけではない。16歳の少女がレイプされた後に殺害され遺体となって発見された事件や、バスの運転士と車掌が大雨の日に17歳の少女を車内に誘い込みレイプした事件などが相次いでいる。
「世界のレイプ首都」とやゆされるニューデリーだけでなく、今月には東部ビハール州でも10代の少女がレイプされる動画がSNSに投稿されるなど、インド全土でレイプが後を絶たない。
2012年のニルバヤー事件の後、政府は挿入や同意に関する刑法上の定義を拡大した。
集団レイプ罪は20年以上の拘禁刑が科されるようになり、累犯者に対しては死刑が導入された。
だが弁護士や活動家らは、最大の課題は執行にあると口を揃える。
性暴力のサバイバーを代理してきた刑事弁護士のシルピ・ジェイン氏は、警察と裁判所には事件を徹底的に捜査・審理するリソースが不足しており、法律を執行できていないと説明。
「問題は法律ではなく、それを執行する人の側にある」「過重労働にあえぐ裁判官と警察官たちだ。一つの警察署が20万~30万人もの住民を担当しているのが現状だ。これでどうやってまともな捜査ができるというのか。悪循環に陥っている」と述べた。
インドにおけるレイプ事件で起訴された場合の有罪率は2012年以降、25%前後でほぼ横ばいに推移している。
公式データによると、2024年に起訴されたレイプ事件20万件以上のうち、判決が確定したのは10%未満にとどまっている。
ジェイン氏は、「レイプ事件の裁判は一般的に判決まで7~8年を要する。最高裁判所にまでもつれ込めば20年かかる。その結果、犯罪者は法への恐怖を、被害者は希望を失う」と語った。(c)AFP