【9月25日 AFP】インドでレイプ事件が相次いで発生し、女性の安全確保をめぐる議論が再燃し、法改正により厳罰化が行われたにもかかわらず、なぜ性暴力を抑制できないのかという問題が提起されている。

21日にニューデリー中心部の公園で、17歳の少女が警察官を装った男3人に集団レイプされた。

この事件を受けニューデリーでは23日、数百人の学生らがデモを実施し、安全対策の強化を求めて行進した。

この事件は、2012年にニューデリーを走るバスの車内で23歳の女子学生が集団レイプされた上で路上に放置され、2週間後に搬送先の病院で亡くなった事件(ニルバヤー事件)を想起させる。当時、インド全土で大規模な抗議デモが起き、法改正による性暴力の厳罰化につながった。

だが人権活動家らによると、性犯罪の定義拡大やレイプ罪に対する厳罰化といった当時の法改正も、不十分だという。

女性の権利擁護活動家ヨギタ・バヤナ氏はAFPの取材に対し、「真の解決策である『意識改革』に取り組む者がいない」と指摘。

「夜遅くに出歩いている女性が悪いだとか、女性は身内の男性以外の男性と親しくしてはならないだとかいう考え方が依然として根強く残っている」「社会がいまだにこのような考え方に支配されているというのはとんでもないことだ」と語った。

最新の公式統計データによると、2024年のレイプ認知件数は1日平均80件で、法改正によって厳罰化される直前の2012年の1日平均68件から増加している。

人権活動家らは、男尊女卑の傾向が非常に強い社会では偏見や報復を恐れて被害届を出さない被害者が多いため、実際のレイプ件数は認知件数よりもはるかに多いと警告している。