人口350人の村、独身成人男性の難民申請者1200人超収容に反発 住民投票で「英国からの離脱」賛成多数
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■「村の乗っ取り」
この住民投票は、英国のコメディー映画『ピムリコへのパスポート』(1949年)をオマージュしたものだ。
この映画では、ロンドンの小グループが財宝を発見し、独立を宣言することで戦後の配給制やその他の官僚的な規制から免除される様子が描かれている。
村人のハーバート・オーウェンさん(76)は、「連合王国からの離脱賛成に投票した」として、政府がピディントン村に「関心を払っていない」ように感じられると語った。
別の村人、イアン・ダービーさん(63)は、「村には集会場、12世紀に建てられた教会、そして運動場があるだけで、それ以外には何もない」と述べ、独身成人男性の難民認定申請者たちがどのように時間を過ごすのかを疑問視。
「(難民認定申請者は)あまりにも多過ぎる。この村の人口の4倍もの人数で、村の乗っ取りだ。彼らは外に出て(村の中を)あちこち歩きたがるはずで、それが深刻な問題を引き起こす」と語った。
村の女性たちは身の危険を感じると訴えている。
ピディントン村の女性住民133人は英議会の女性議員266人に宛てた公開書簡で、自分たちは「危機に直面している」と主張。
「われわれが知るこれまでの生活は破壊されるだろう。村を歩いていても安全だとは感じられなくなる。われわれはすでに恐怖の中で暮らしている」と訴えた。
17歳の高校生で、馬の世話係のアルバイトをしているディタ・ジャクソンさんは、収容計画について「心配だ」と述べ、護身術を習っていると付け加えた。
ジャクソンさんは「生まれてからずっとこの村に住んでいるが、とてもではないが安心して外を歩けなくなる」と訴えた。
政府の概要報告書によると、旧軍事施設は少なくとも10年間にわたり、独身成人男性の難民認定申請者の滞在先として使用される。
概要報告書は難民認定申請者や施設のスタッフ、そして地元住民の「安全と安心」が「何よりも重要」になると強調している。
だが、ピディントン村の住民らは、政府の提案は理想主義で非現実的だと訴えている。
2024年7月から政権を握る中道左派の与党・労働党は、保守党率いる前政権から引き継いだ難民認定申請者をホテルに収容する政策を段階的に廃止しており、2029年までに難民認定申請者をホテルから元軍事施設などに移すと表明している。(c)AFP