【9月17日 AFP】英イングランド中部にある人口わずか350人の小さな村ピディントンで16日、近隣の旧軍事施設に独身成人男性の難民認定申請者(不法移民)1200人以上を収容する政府計画に抗議するために実施された「英国からの離脱」の是非を問う住民投票の結果が発表され、離脱賛成が圧倒的多数で反対を上回った。

ピディントン村の行政当局である教区会によると、312人が投票し、離脱賛成が285票、反対が26票だった。1票は無効票。結果に法的拘束力はなく象徴的なものだ。

ピディントン教区会のティム・マクナリー会長は英スカイニューズ・テレビに対し、村が今後「ピディントン公国(Principality of Piddington)」として知られることになると宣言。

「われわれにとって重要なのはバランスだ。人口350人ほどの小さな村が、どうして成人男性1250人を同化できるというのか」と訴え、政府が「この計画全体を強引に押し通そうとしている」と批判した。

ピディントン村があるオックスフォードシャー州議会のティム・ビーダー議長は英BBCに対し、計画されている難民認定申請者滞在施設について、「抗議のためにやって来て(難民認定申請者を)攻撃する可能性のある極右による批判の矢面に立たされるだろう」と警告した。

アンディ・バーナム首相は「村や住民投票によって提起されたこの問題を注視する」と約束する一方、英国民の「圧倒的多数」が難民認定申請者のホテル滞在を停止する政府計画を支持しており、全国に滞在施設を分散配置することは「公平」だと主張した。

リサ・ナンディ文化相はBBCに対し、旧軍事施設はホテルや賃貸物件よりも「難民認定申請者の滞在先として優れた選択肢だ」と述べ、旧軍事施設への難民認定申請者の収容を進めると強調した。

英国各地で、ホテルなどへの難民認定申請者の滞在に対する抗議デモが定期的に行われている。