■中国という「最も厳しいジレンマ」

しかし、アンソロピックのアモデイ氏は13日、米CBSの番組で、AI分野における中国の進歩は、AI開発を減速させるべきか否かに関して「最も厳しいジレンマ」を生み出していると指摘した。

米国は、9月下旬に訪米予定の習近平中国国家主席と、AIの安全性について協議する予定とされる。しかし複数のメディアは、中国は自国の規制枠組みを押し付けようとする米国のいかなる試みにも警戒感を示していると報じている。

両国の違いは、推進するAIモデルの違いにも顕著に表れている。米国の開発企業が非公開型(クローズド)のアプローチを好む一方で、中国のAI企業はユーザーが根底にあるコードを自由に変更できるオープンソースAIモデルを推し進めている。

オープン型のAIモデルは定義上、利用者がパラメータを変更できるため制御が難しく、悪用される危険性がある。

中国以外の主要企業が安心して開発ペースを落とせる環境を整えるため、アモデイ氏は、最先端の米国製チップの対中輸出規制強化や、中国の研究所による欧米AI技術の流用防止策の徹底を強く訴えている。(c)AFP/Thomas URBAIN