■「容認できない」発言

サンチェス首相はまた、モロッコの閣僚2人によるセウタおよび北アフリカにあるもう一つのスペイン領の飛び地メリリャに関する発言を「容認できない」と激しく非難し、スペイン政府が8月21日に駐スペイン・モロッコ大使を呼び出して抗議していたことを明らかにした。

モロッコメディアによると、アブデルラティフ・ワフビ法相は8月、モロッコはセウタとメリリャに対して「歴史的」および「地理的」な権利を有していると述べ、両地域が「祖国の懐に戻る」ことを可能にする「最終的解決」を呼び掛けた。

サンチェス首相は3日、セウタとメリリャは「この世の終わりまで」スペイン領であり続けると強調した。

右派および極右の野党は、不法移民殺到へのモロッコの関与を疑っており、サンチェス首相をモロッコに従属的だと非難している。

中道右派の野党・国民党(PP)のアルベルト・ヌニェス・フェイホー党首は、サンチェス首相の説明を一蹴し、「ハイブリッド戦の可能性がある」不法移民殺到後の「無能」または「共犯」を理由に同首相の辞任を要求した。

一部のアナリストは、サンチェス首相が7月にモロッコの宿敵であるアルジェリアを訪問したのを受け、モロッコがスペインに政治的圧力を加えるために今回の移民殺到を利用した可能性があると指摘している。

旧スペインの西サハラ問題も両国間の緊張の源となっている。西サハラは、アルジェリアの支援を受ける独立派「ポリサリオ前線」が主権を主張する一方で、大部分をモロッコが実効支配している。(c)AFP