■「経済ナショナリズム」

一連の帽子は、トランプ氏の敵対的な態度に対するカナダ国内のより広範な愛国心の高まりの一環だ。

カナダのマーク・カーニー首相は8月21日、トランプ政権がカナダに対して「不公平な」合意を押し付けていると非難し、米国との貿易交渉を打ち切った。

その後、双方が新たな追加関税を課し合い、対立の泥沼化が懸念されている。

トランプ氏はすでに2期目の就任早々、メキシコ湾を「アメリカ湾」と改称するよう命じた。

同氏による最新の「地図上の操作」は、カナダ国内で怒りを引き起こすとともに風刺の対象にもなっている。

1日付の英語日刊紙グローブ・アンド・メールに掲載された風刺画では、トランプ氏がおむつを着けた赤ん坊として描かれ、「アメリカ湖」と書かれた看板が立てられた水たまりの中に座り込んでいる。

年金生活者のアン・ウォードロップさん(90)はAFPの取材に対し、今回の名称変更について、「行き場のない巨大なエゴを抱えた未熟な男による子どもじみた腹いせだ」と語った。

実業家のギルバート・ラッセルさんは、「ばかげている。彼が決めることではない」と述べ、「数百年前に与えられた」オンタリオ湖の名称が北米先住民に由来するものであることを強調した。

オンタリオ湖畔には8月29日、「Now and Always(今も、そしてこれからもずっと)」という言葉と共に、フランス語と英語で「オンタリオ湖」と書かれた巨大な看板が設置された。

フォード州首相は「真面目に考えよう。トランプ大統領よりはるか昔から、この湖はオンタリオ湖と呼ばれていた。そしてトランプ大統領がいなくなった後もずっと、オンタリオ湖と呼ばれ続けるだろう」「しかし、トランプ大統領や他の誰かが忘れてしまった時のために念のため、今もこれからもずっとオンタリオ湖であることを思い起こさせるこの看板を設置した」と説明した。(c)AFP