【8月25日 AFP】オーストラリアの主要音楽チャートにおいて、人工知能(AI)によって制作された楽曲が「芸術性の人間的本質」を守ることを目的とした新ガイドラインに基づき除外されることになった。同国の業界団体が25日、発表した。

オーストラリアレコード産業協会(ARIA)によると、28日から施行される新ルールのもとでは、チャート入りの条件は、楽曲が「実質的に人間によって作られていること」となる。

同団体は「完全にAIで生成された楽曲は、ARIAチャートの対象外となる」と明言。また、クリエーティブな要素の「全体または主要部分の生成にAIを使用している」場合も排除されると説明した。

一方、生成AIを補助的な役割で使用している録音物は、従来通りにチャート入り可能となるとしている。

この動きは、AI生成の楽曲が放送や配信に溢れていることに対する音楽業界内の懸念の高まりを受けたものだ。

7月、マドンナの「ライク・ア・プレイヤー」のカバー曲がオーストラリアのチャートで首位に躍り出たが、ボーカルやドラムにAI生成が使用されていたことが判明し、波紋を呼んでいた。

こうした状況を受け、音楽配信大手のスポティファイ(Spotify)は、人間の制作者ではなくAI生成によるコンテンツであることを明確に識別する新しい「AIペルソナ」バッジを導入すると発表している。

一方、アップルミュージック(Apple Music)の幹部が今年『ビルボード』誌に語ったところによると、同サービスに新しくアップロードされる楽曲の3分の1以上が完全にAIによって作成されたものだという。

今回の変更についてARIA最高経営責任者(CEO)のアナベル・ハード氏は「急速に発展する領域において、芸術性の人間的本質を促進するという私たちの意思を反映させた」としている。(c)AFP